事業を始めるにあったって、まず考えることは個人事業で起業するか、それとも、株式会社として起業するのか、ではないでしょうか?
① 個人事業では社会的信用がないか。
はい。会社よりは間違いなく社会的信用は劣ります。最も関係するのは銀行から融資を受ける際です。不利になることはあっても有利になることはありません。リース契約をする場合も同様です。
もちろん、個人事業でも融資を受けることは可能ですし、リースを組むことは可能です。ただし個人事業の場合には、融資を考えるなら公的融資を中心に考えた方がいいでしょう。
もし開業時に融資を受けたいと思われるなら会社組織にした方が個人事業よりは有利に働くことは間違いないです。
では、お客さんに対しては?
それは業種や対象とするお客さんによります。
例えば、飲食店で起業するとしましょう。そのお店が個人事業か会社組織かはお客さんにとっては重要ではないでしょう。
しかし、あなたの商売がコピー機などの事務機器の販売だったら?
お客は主に会社になるでしょう。お客が販売者の社会的な信用を重視します。そのような事業では、会社組織にしないと営業上支障がでる可能性があります。
つまり個人事業は資金を借りる予定が特になく、一般のお客を対象とした小規模な事業向きと言えるでしょう。
② 個人事業はいつでも始められる。しかも、簡単に辞められる。
個人事業のいい点はいつでも始められると言うことです。明日から始めたければ、始められます。ただ、自分で考えた屋号を付ければいいだけです。もちろん許認可がいるような事業は、許認可が必要です。
そして、いつでも辞められるということです。
しかし、株式会社を設立するとなると簡単にはいきません。
法務局に登記をする必要が生じます。そうしなければ、株式会社と名乗ることもできませんので、必然的に事業をすることもできません。株式会社を辞める際には、株式会社を清算しないといけません。清算業務が必要になりますし、法務局に解散の登記も必要となります。